化学療法を受ける前に
抗がん剤には、脱毛や吐き気などの副作用があり、その治療にはある程度の苦痛が伴います。また費用もかかり、治療期間中には行動制限を伴う場合が多くなります。それでも主治医が化学療法による治療を選択するのは、抗がん剤による治療が患者にとって、最も効果が見込める治療法と判断したからです。
重要なことは、どのような治療をうけるか最終的に決めるのは、患者様自身であるとくことです。化学療法を受ける前には、使用する薬剤の種類、治療の目的と効果、考えられる副作用とその対処方法について、主治医から十分な説明を受けましょう。そして、治療の効果によるベネフィット(恩恵)と、治療を受けることによて生じるリスク(危険性)をてんびんにかけ、自分の置かれた環境(仕事、家族、現在の体調など)や自分の価値観等を含めて、治療方針を決めましょう。
先生を信じること
私たちの場合は妻も若く、子どもたちもまだ小さいので今後の治療方針は先生にお任せをいたしました。
当然先生から判断を求められることもありますが、そんな時はいつも私は「先生の奥様が同じような状態になった時どうされますか?」と逆に質問をするようにしております。いくらインターネットでなんでも調べることができるといってもプロにはかないません。先生を信頼することも重要だと思っています。
またがん専門に扱っている病院へ行くことをお勧めします。というのも入院した時に周りが「がん治療」をしているといろいろと情報を交換できたり、勇気づけられたりします。妻の場合もそうです。同じよな症状を妻の年と同じくらいに発覚し現在までで約10年間も闘病をしている方と友達になることができました。
先生のおっしゃることももちろん信用できるものなのですが、その方は自分の経験をもとにいろいろとアドバイスをくれます。とても親切な方で妻はとても勇気づけられています。
現在飲んでいる薬等があれば・・・・
以前に薬剤や注射の治療を受けて、発疹やかゆみなどが出たことがある方は先生に申し出ましょう。
薬剤にはアレルギーなどを引き起こす作用があります。特定の薬剤でアレルギー症状があらわれた方は同じことがあらわれる可能性があるため、先生に伝えましょう。
※現在飲んでいる処方されている薬などがあればかならず看護婦さんや先生に見せるようにしましょう。
妻の場合はすでに大腸の手術をしていたため、腸の動きを整えるための「整腸剤」「下痢止め」などが処方されておりました。「整腸剤」については今でも飲み続けています。