アービタックスの効果とその副作用
今日は新しい抗がん剤の情報をまとめておきます。
私たち夫婦にとって大恩人である方から妻にメールがきました。
その方は妻が当初大学病院で入院した際に同室の方で、
妻よりも長い時間がんと闘っている方です。
その方は当初は大腸がんだったのですが、そこから
肝臓→子宮→肋骨→肝臓
の転移を繰り返しております。
(手術も2,3回以上はしているのではないでしょうか・・・・)
しかしものすごく元気で、趣味はマラソン。先生から一時期は止められるほど・・・
その方から
「半年前ぐらいに、また肝臓に転移しちゃったんだよね〜
「今2週に一度の抗がん剤治療で今はアービタックスという抗がん剤治療を始めて、、
その副作用が大変。にきびはできるは、丸爪になるは、爪にはひび、そして割れるは、、
今は皮膚科にもいっているの〜」
という内容でした。
まぁ安心したのは相変わらず元気だと言うこと。
そして
「アービタックス」の抗がん剤を始めてから、
肝臓に転移した癌がなくなった
ということでした。
正直ほっとしそして本当にうれしかったです。この方がいなければ、
普段と変わらない生活を送っている元気な妻の姿はなかったでしょう。
※※アービタックスとは※※
2008年7月に製造販売承認された新しい抗がん剤で、アバスチンと同じく、大腸がんを対象としたモノクローナル抗体です。モノクロナールとは、「特定の物質だけに結合する抗体を選び、人口に作り上げたもの」という意味合いですが、体内の特定の分子を狙い撃ちにして、その機能を抑えるはたらきをするため、分子標的薬と呼ばれています。
適応となるがん
治癒切除が不可能な進行・再発の大腸がん。
アービタックスについての臨床試験は「BOND試験」が有名です。イリノテカンで進行を止められなかった転移性・進行性の大腸がん患者218人に対して、イリノテカンとアービタックスの併用療法を行なったところ、半数の患者で進行を4ヶ月以上遅らせることができ、20%の患者さんでは50%以上の縮小がみられました。
主な副作用
併用療法で生じた副作用には軽微なものが多く、イリノテカンの副作用を増幅させることはなかったとされています。
アービタックスに特有の副作用としては、海外の臨床試験では皮膚障害、とくに発疹が報告されています。しかし、アバスチンの血栓などに比べて、皮膚の発疹はコントロールが可能なので、扱いやすい副作用といえます。
コメント
- トラックバックは利用できません。
- コメント (0)
この記事へのコメントはありません。