先生からの癌の告知
妻が2009年4月、「癌(がん)」の告知を受けました。しかも「ステージ4」
僕にとってはそれはあまりも衝撃で、忘れることのできない1日となりました。
以前からお腹が痛いとは言ったいたのですが、そのたびに鎮痛剤(イブなど)を飲むことによって痛みは和らぎ、そして子供たちや友達等と遊ぶと、痛みはなくなり、本当に我慢できるほどだったのです。
それが、3月の下旬、その痛みが取れず起き上がることも出来なかったので病院へ連れて行きました。当初外科で見てもらうはずがあまりにも病院が混んでいたため急遽内科での診察となりました。
前日にお刺身を食べていたせいもあり、『もしかしたらお刺身にあったのかもしれませんね。』ということでお薬を処方してもらい、しばらく様子を見ることになりました。
薬が効いたのか翌日には痛みはとれ元気に歩けるほどになりました。
緊急手術へ
しかしその一週間後・・・
痛みが再発し、ほとんどベットから起き上がることはできなくなってしまったのです。
急遽病院へ連れて行き、診察を受けている間に、私は子どもたちを両親に預けるため、実家へ行くことにしました。まさか緊急手術になるとも思わず、実家に子どもを預けた後、病院へ戻ったところ、先生に呼び出されました。
(その時は携帯電話を自宅に忘れ、何度も病院から連絡が入っていました。)
「腸の憩室という部分が破裂している可能性があります。」
「損傷している腸を切り取り、炎症を起こしてなければそのままつなげる手術をします」
「えっ!!そんなにひどいんですか?」
「はい。何でもっと早く病院へ来なかったのですか?」
「お腹が痛いとは言っていたのですが、我慢できる様子だったので・・・」
「奥様はものすごく我慢強い方なのですね。でも腸が破裂しているんですよ。」
などなどの会話をしたのち、誓約書などにサインをさせられ手術することになりました。(家族の同意がないと手術はできないようでした。)
(手術前に先生から説明された簡易図)
手術の開始が14時30分頃・・終わったのが20時近かったのを覚えています。
先生から
「ちょっといいですか?」
「手術は無事終了したのですが・・少しお話させてください」と
「開腹後、腸をみた瞬間に「がん(癌)」ということが分かり、そのまま術式を「がん手術に切り替えました。」
そして
「さらに肝臓にもしこりがあったのでそれもとっておきました」
「がん自体はおそらく3、4年はたっているのではないでしょうか?」
「がん」だなんて、テレビドラマの世界でしか思っていなかった自分にとってはそれがかなりショックで、自然と目から涙がポロポロとあふれだしてしまいました。
=>妻に癌であることの告知。