がん治療の種類について
がんの治療には、1.外科療法、2.放射線療法、3.化学療法の3種類があります。
私の妻の場合は、1ヶ月ほど前からお腹が痛いと言っており、一度内科にて検診、薬をもらい、2、3日でだんだん回復してきたのですが、4日目にかなりの腹痛に襲われ、再度病院へ行きました。
そのままCTをとり緊急手術となりました。当初は先生も「がん」だとは思っておらず、腸を切り、人工肛門を取り付け、腸の炎症が治った時点で再度つなげるという術式を説明してくださいました。
しかしお腹を切った後「がん」だと発覚し術式を「がん手術」へと変更となりました。とても良い先生だったため、大腸にあるがんの摘出、リンパ等すべて切り取り、たまたま肝臓にしこりがあったのを見つけそれも切り取ってくださいました。肝臓のしこりは検査結果後「がん」だったのですが・・・・
1.外科療法とは
外科療法は、がんを含めた正常細胞の一部を切り取り、がんをなくしてまう治療法です。原発巣(がんが最初にできたところ)にがんがとどまっている場合には、完全に治すことができます。
私の妻の場合はまずこの「外科療法」をおこなったということになります。
2.放射線療法
放射線療法は、がんのあるところへ高エネルギーの放射線を照射することにより、がんを小さくする治療法です。治療がうまくいけば、がんを消滅させることもできます。
病気の存在しているところはもちろんですが、外科療法でがんが残ってしまったところへ補助的に照射してり、再発しそうな所へ予防的に照射することもあります。
3.化学療法
外科療法と放射線療法は、治療できる範囲が決まっている局所的な治療法です。
これらに対し、抗がん剤による化学療法は、漸進的な治療法になります。注射や内服などの方法で投与された抗がん剤は、血液の流れにのって全身をめぐり、体内のがん細胞を攻撃・破壊します。このため、がんの部位にかかわらず、全身的に効果が発揮されます。病気が広い範囲にある場合や小さな腫瘍でも転移しやすいがんである場合などに効果的な治療法です。
妻は現在この「化学療法」の治療をだいたい月2回ほど入院をし行っています。
ただし、がんには、抗がん剤によく反応するタイプと、そうでないものがあります。たとえば、良く反応するタイプとして白血病、悪性リンパ腫、絨毛(じゅうもう)がん、睾丸腫瘍などのがんでは、化学療法によって完全に治すことがきたいできます。
これ以外のがんで、完全に治すことができない場合でも、最近では有効な化学療法が開発されてきています。糖尿病や高血圧などの慢性疾患と同様に、長期間治療を続けることで、腫瘍の大きさを小さくしたり、増殖を抑えたりすることができるようにもなってきました。このほか、がんが完全に消失しなくても延命効果やいたみなどの症状を和らげることが期待できます。
このように、化学療法は日々進歩していますが、それでも、どの治療法にも適応(有効)と限界があり、すべてに有効という完全な治療法はまだありません。
そこで、1つの治療法では完治が望めない場合に、いつくかの治療法を組み合わせ、それぞれの限界を補いあって治療しようという集学的治療法も行われています。