化学療法の目的とは
がん細胞の種類と進行の程度のより、化学療法の目的は異なりますが、次の3つに大別されます。
①術前補助療法(がんの縮小)
手術前に抗がん剤を使用し、がんを縮小させて手術で切除する範囲を小さくしたり、手術の効果を高めることを目的としています。
私の知り合いは上記方法のため抗がん剤投与をしたのですが、体に合わず、抗がん剤の投与を中止し、そのまま外科手術を行ったというお話を聞きました。
その人ここの健康状態、抗がん剤が体に合う合わないで変わってくるようです。
②術後補助療法(再発防止)
手術によってがん病巣を取り除いても、目に見えないがん細胞が体内のどこかに残っている可能性は捨てきれません。そのため、再発を防止する目的で抗がん剤を投与します。
私の妻の場合はこれにあたります。がん細胞というのは5ミリ以上でないとCTなどに写らないそうです。そして5ミリクラスのものとなるとがんの細胞は数百万にも上るそうです。なので顕微鏡レベルでしか分からないものの場合は術後補助療法を行う形となるようです。
③再発もしくは進行がんを抑えるための治療
手術後に再発したり、手術が不可能なくらいに進行している場合に、病状が進まないよう、がんの増殖を抑制することを目的に抗がん剤を投与します。
化学療法により完全にがんが消失する場合もありますが、がんの大きさを小さくしたり、増殖を遅らせる効果にも期待が持たれます。具体的には、がんによる痛みや圧迫感などの症状を緩和することによって、「生活の質」をよりよく維持し、生存期間を延長することに目的が置かれています。したがって、なるべく副作用が少なく、かつ効果的のある治療法が選択されることになります。
理想は、がん細胞を消滅させることですが、生活の質を向上させたり、長期間がんの進行を止めることも、がん治療において、非常に意義があることです。
僕の友人のお父様は上記の治療を行っていました。年齢も高く、健康面も考慮した結果と聞いております。そのお父様に投与した抗がん剤はかなり相性がよく、最終的にはかなりがん細胞がかなり小さくなったと聞きました。
もうすでに亡くなれているのですが、数年前でもかなり効果的だったので現在は抗がん剤自体もっと改良されていると聞いています。
今年の秋に新たな抗がん剤が日本でも使用できるようになると聞きました。それが使用できるとなるとアメリカ同レベルの治療が日本で可能ということです。