白血球の減少と対処方法
骨髄抑制について
骨髄は骨の中にあり、血液を作りだす大切な働きをしています。抗がん剤が、骨髄中の血球(白血球、赤血球、血小板)を作る細胞に影響し、造血機能が下がり、血球が減少します。そのような状態を「骨髄抑制」と言います。
骨髄抑制が起きると、感染・貧血・出血などの症状がおこりやすい状態になります。骨髄抑制の起こる時期は多くの場合、治療開始後、白血球・血小板が1~2週間後、赤血球は1ヶ月後位からだと言われています。
まさしくその通りですね。見事に妻の場合は1週間後に値が下がりました。かなり大変ですが、毎週病院へ行く必要があると今は実感してます。
白血球の減少
白血球の働きは、細菌・ウィルス。真菌感染から体を守ることです。治療中は白血球が作られにくくなり、免疫が低下することで、感染症を起こしやすくなります。
白血球の正常値は、成人で3000~9000/ulですが、2000/ul以下では感染予防に注意が必要です。
あらためて先生から教えられたことを活字として起こし、妻の状況と照らし合わせると妻の「900/ul」が以下にひどいかを実感させられました。
これが冬だったらインフルエンザなどや子供がもらってきた風邪などにも最新の注意を払わなくてはいけないでしょう
感染予防に関して
- 手洗い・うがいをしっかりする。
食事前、排泄の後、外出の後に手洗いを行いましょう。また、洗面所で手洗いができない方は手指消毒剤などを使ってください。毎食後の歯磨きも忘れずに - 外出はなるべく避けましょう。
先生の許可があれば外出・外泊はできますが、外出するさいは必ずマスクを着用し、人ごみをさけ、風をひいている人には近づかないようにしましょう。 - 体の清潔を保ちましょう。
入浴やシャワーに入り、体の清潔を守ってください。肛門周辺はウォッシュレットなどを使用して特に清潔にし、下着も清潔なものを身につけましょう。 - 便秘には気をつけてください。
肛門を傷めないために、便は軟らかめにコントロールしてください。便秘は腸内細菌を増殖させ、腸炎の原因にもなります。
虫歯・痔・その他の傷があると症状を悪化させます。注意してください。 - なるべく火を通したものを食べるようにしてください。
- 果物は皮をむいて食べるものが良いでしょう。(リンゴ・バナナ・柑橘類など)
- 風邪の症状がでた場合は先生にすぐに相談してください。
- 白血球が著しく減少した場合は、個室へ移動したり、面会を制限することがあります。
白血球を増やすために注射をすることがあります。
白血球を増やすための注射は本当に痛いみたいです。1回だけでなく2回、3回とうつ場合があります。白血球の減少は何か食べ物を食べることによって増えるものでもなく、注射もしくは輸血などを行うしかないそうです。