肝臓への転移そして今後の治療


先生から大学病院への転院のすすめ

先生から今後の治療に関して説明をされました。
癌の化学治療はどこでもほとんどやることは一緒で、うちでも治療はできます。
しかしこの病院ではがんの患者さんだけでなくいろいろな患者さんをみているので、やっぱり化学治療を専門でやっている病院へ行き、そこで治療をしたほうが良いと思います。

「今回紹介する先生は、うちからも何人も紹介しているし、とてもよい先生なので安心してよいと思いますよ」 と言われ、何も考えることなく、大学病院での治療をすることに決めました。

専門病院での治療の良さ

専門病院で治療を受けることの最大のメリットは、もちろん専門病院であることもさることながら、周りの患者さんが皆「癌の治療」で戦っていることにあります。

これは本当に本人にとっても勇気づけられることになり、実際問題として妻よりももっと症状が重い患者さんが数多くいました。

おそらく妻もそのことには気づいていたと思います。私よりもっと大変な人がいるんだ。と多少は勇気づけられたと思います。

患者さんたちはみな笑顔でそしてとても元気で笑いながら治療をしています。

気さくに声をかけてくださり、

「私明日で退院なのよ」
「本当に病院の食事っておしくないよね~」
「窓際のベットあいているから場所移動してもらいなさい」

などベテランならではのアドバイスをくれます。


肝臓にも転移があったことを伝える。

大学病院で治療するにあたりまずは現状を知る上でCTを撮りました。そして結果とともに今後の治療方針を先生から説明を受けました。

大学病院で治療をするにあたり、一番大事なことは現状を知ること。
そしてどんな治療をしていくかの理解。現状の状態を知らないままで治療をし続けていくと、
「なぜこんなに長い治療をしなくてはいけないの?」
「「いつまでこのつらい治療を続けていかなくてはいけないの?」などの疑問がわいてきて、その精神状態が治療に悪影響を与えてしまう恐れがあるとのこと。

よってこの二つが癌の治療をするにあたり、必要であることを説明されました。

大学病院の先生は図を書きながら、今の状態、そして今後の治療の方向性についてきちんと説明してくだいました。

大腸癌については手術を行いました。(下記図CTで確認できる癌組織の外科手術による切除)
今後はグラフにある、CTでは確認できない癌の残党狩りをしていく必要があります。
img02

大腸癌であったことはもう知っていますよね?もうひとつ重要なことを伝えなくてはいけません。

実は大腸にあった癌が肝臓にも転移しており、今後はその治療も含めてしていく必要があります。一部転移していた癌に関しては前回の手術で切除済みであるのですが、目に見えないレベルでの癌を退治していく必要があります。
img03
そのために
・FOLFOX4+アバスチン
などの抗がん剤を使用していきます。
アバスチンというのは「癌が増殖していこうとするものを兵糧攻めにしてしまうものです。」

今後こういった治療をまず12回ほど4泊ぐらいの入院で行う必要があります。
12回というのはそれ以上行うと副作用が強く出すぎで続けることができないからです。
その後は外来での治療に切り替えていきます。

といった内容の説明を細かくしてくださいました。
妻も症状が思いのほか重かった事実について目に涙を浮かべていました。

=>大学病院での治療

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